午前11時の楓温泉郷

ハロヲタのための24のガヴォット第11番変ホ短調 副神経午前11時

見えない 力

airi00112009-04-29


物理学は力学から学び始めることが多い
それも気体や液体のような柔らかいものではなく
固体それも体積がなくて変形もしないような物体だ

それでも物体に働いている力を正しく認識できない人が多い

力というのは目に見えない
案外認識しにくい概念であることは間違いない

いわゆる4つの力 のうち
日常レベルで働くのはほとんど電磁相互作用
摩擦力 張力 抗力 弾性力 分子間力 磁力 ・・・・
いろんな力が出てくるが すべて電磁相互作用
ところがただ1つだけ例外があって 重力 というやつ
これだけは万有引力がメインで
地球が物体を引く力 である

地球上では m(kg)の物体には mg(N) の重力が働くわけだが
案外これが理解できなくて
そこが壁になってはいないだろうか


日常生活では 重さ(物体に働く重力の大きさ)を
gやkg(質量の単位)で表すことが一般化しているため
重さと質量を混同している人が多いらしい
しかしこの2つは全く違う概念である
質量60kgの人の質量は月でも宇宙空間でも60kgだけど
体重は月では10kgになり宇宙空間では0kgになる
(中学校の教科書によく書いてある説明)

地球上で100gの物体(みかん1個 と考えるとわかりやすい)に
はたらく重力の大きさが 1N と思えばいいはずである
そうすれば
1kgの物体には9.8N(約10N)
2kgの物体には19.6N(約20N)
の重力が働くわけであり
他の力もこれを基準に考えればイメージがわきやすいと思う